ラリージャパンの思い出①(WRC Rally Japan 2004年〜2010年)

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はじめに

2023年11月16日(木)から19日(日)にかけて行われたWRC第13戦(ラリージャパン)を観戦してきました。
数回に分けて記事を書こうと思っていますが、その前にまず、わたしとラリーの思い出について書きたいと思います。

gc8ラリー車画像

この写真は、2022年のラリージャパンで豊田スタジアムに展示してあったGC8です。
今は亡き伝説のラリードライバー、コリン・マクレーの名前が入っています。

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ラリーについて思うこと

わたしがラリーを好きになったのは、げこ太(997カレラS)購入前からの愛車であるWRX(GC8)を購入してからです。
WRX購入前は、S13シルビアに乗っており、サーキットを走ることが好きでした。
WRXを購入後、ラリーについて詳しく知っていく中で、その魅力にどんどん惹かれていきました。

ラリーでは、自然の中を一台ずつクルマが走ります。
もちろん他のクルマとタイムを競うものではあるのですが、大自然の中で、ドライバーとコドライバーが一心同体となって、自分の限界に挑戦する姿が、わたしの目にはとてもかっこよく映りました。
時には雪の中を、時には崖の上を、時には轍の多い道を、ただ速くゴールすることだけを目指して、自分とチームを信じて走り続けるのです。

雪道でスリップして崖の下に落ちそうになっても、雪の壁にぶつかってコースに戻ってくるクルマ、何回転か横転しても、天井が凹んだまま再び走り出すクルマ、そんなクルマたちを見て、わくわくしました。

どんなに万全の体制で走っていても、大自然の中で行うラリーでは、動物がコース内に出てきてしまい、走れなくなることがあります。
コース内でタイヤがバーストすれば、ドライバーとコドライバーがタイヤ交換をします。
SSとSSの間のリエゾン区間で交通違反をしてしまえば、違反切符を切られることもあります。

月並みな言い方かもしれませんが、ラリーは人生だな、と思いました。

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あるラリードライバーの言葉

ラリー看板画像

心に残っている、あるラリードライバーの言葉があります。
わたしは自分の愛車であるWRXに乗っていたペター・ソルベルグというラリードライバーが大好きなのですが、そのお兄さん、ヘニング・ソルベルグの言葉です。

あるラリーで、SSのゴール地点で待っていたインタビューアーの前に現れたヘニングのマシンは、フロントガラスが大破して無くなっていました。
インタビューアーはヘニングに「何があったの?」と聞きました。
ヘニングは「ちょっといろいろあってフロントガラスが割れちゃったから外したんだよ」と答えます。
インタビューアーは「大変だったね、フロントガラスが無いと走りにくいでしょ?」と聞きます。
ヘニングは「確かに、フロントガラスは、無いよりもあったほうがいいけど、これ(サングラス)があったから、大丈夫だったよ」と答えました。

”無いよりもあったほうがいい”
フロントガラスが無くなった時、普通は、冷静にそんな言葉は言えないと思います。
でもヘニングは涼しい顔でそう答え、笑顔で次のSSへ向けて走り去って行きました。
とても素敵な考え方だな、と思いました。

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わたしとラリージャパン

わたしが初めてラリーを観戦したのは、2004年に初めて日本で開催された、第1回ラリージャパンでした。
第1回から第4回までは北海道の十勝地方で、第5回と第6回は北海道の道央地域で開催され、ほぼ毎年、観戦に行きました。

晩秋の北海道は想像以上に寒く、朝の7時に通過する競技車両を見るため、SSの観戦場所である森の中で朝の5時から待機した時は、本当に凍えました。
それでも、朝焼けの中で遠くからエンジン音が聞こえてくると、寒さが一気に吹き飛び、一瞬で走り去ってしまうクルマを前に、夢中でカメラのシャッターを切りました。
せっかく北海道まで行ったのに、食事はほとんど森の中でコンビニのおにぎりを食べているだけで、クルマばかり追いかけていました。

グラベルコースのヘアピンコーナーでは、競技車両が走り去ったあとで辺り一面が砂煙に覆われるため、みんなでバスタオルを頭から被って、次のクルマを待ちました。
フライトの時間が迫っていたため、SS観戦後すぐに空港に向かった時は、間に合ってほっとした飛行機の中で、自分の顔が砂だらけだったことに気づき、恥ずかしくなりました。

そんな中、2008年にはスバルとスズキがWRCから撤退を表明。
そしてラリージャパンが、2010年を最後に、WRCのカレンダーから消えました。
もう日本ではWRCを見ることができないのか、、、と、悲しく思っていました。

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ラリージャパンが愛知・岐阜へ

日本でWRC観戦ができず、テレビで外国のWRCを見るだけの数年間。
そこへ、嬉しいニュースが飛び込んできました。
2017年、トヨタがWRCに復帰を表明。
そして2022年、WRCが日本に戻ってきたのです!
しかも、愛知・岐阜での開催。

悲願だったWRCが、飛行機に乗らずに見に行ける!
WRCを見るまでは絶対死ねない!と思いました。
コロナ禍のため、予定より遅れましたが、2022年、無事に第7回ラリージャパンが中部地方(愛知・岐阜)で行われました。

次の記事に続きます。

海月

海月(みづき)と申します。学生時代は休み時間に図書室で一人読書をしているようなキャラでしたが、物心ついた時からクルマが好きで、免許を取ってからずっと、改造したスポーツカーに乗っています。ラリーが大好きで、森の中で遠くからクルマのエンジン音が聞こえてくると幸せな気持ちになります。メカには詳しくないので、クルマの記事は感覚的な言葉が多くなると思います。

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