ポルシェ911をぶつけて分かった塗装の良さとバンパーの強度

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リアバンパーをぶつけたときのこと

げこ太(997カレラS後期)を、出先の駐車場でぶつけてしまったときのことを書こうと思います。

右側が壁で左側に別のクルマが駐車してある駐車場にバックで駐車したとき、半クラで進まなくなったな、、と思ったら、右後ろをコンクリートの柱の出っ張ったところにぶつけてしまっていました。
こーら氏がクルマを降りて確認してくれたのですが、後ろのバンパーに柱の出っ張りがめり込んでいて、ベコッ!となっていたそうです。

わたしは直接凹みを見ていないのですが、前後15cm程、幅10cm程凹んでいたようです。
今までのわたしの経験上、コツンとぶつけただけでも、バンパーの凹みは戻らないし、塗装にはミジャミジャに亀裂が入ってしまうような気がしたのですが、げこ太は違いました。

小傷画像
小傷画像

恐る恐るクルマを前に出してから傷を確認してみると、上の写真のようになっていました。
バンパーはボコンと元に戻り、黄色い丸印の部分に小傷はついてしまいましたが、塗装に亀裂は入っていません。

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ポルシェの塗装の良さ

思ったよりも軽傷で済んだ、、と少しほっとしたとき、げこ太を初めて見た時の父の言葉を思い出しました。
GC8を見たときに「四半世紀ぶりの水平対向だ!」(昔パブリカに乗っていたそうです)と喜んだ父は、げこ太を見たとき、「さすがポルシェ、塗装が良いなあ」と言いました。
水平対向でもなく、RRでもなく、注目ポイントが塗装!?と、ちょっとびっくり。

ぶつけても亀裂が入らなかったげこ太の塗装。
これが、父の言う「塗装が良い」ということなのか、疑問に思ったわたしは、父に聞いてみました。

父が「塗装が良い」と言ったのには理由がありました。
数十年前の話に遡ります。
若い頃からクルマづくりに携わってきた父は、ある自動車メーカーの技術者の方と親しくしていたそうです。
彼は、ドイツのクルマづくりの技術に追いつくために、ドイツのクルマを研究しており、その塗装技術を絶賛していました。

当時のドイツのクルマメーカーの塗装は、工程は全て日本のメーカーと同じなのに、品質は格段に上だったそうです。
なぜ同じ工程なのに品質が違うのか、研究した結果、彼が出した結論は「ドイツのクルマの塗装は、基本に忠実である」ということだったそうです。
一つ一つの作業を丁寧に、きっちりと行うこと。
それが品質の高い製品を作ることに繋がるのだと、彼は言ったそうです。
そして、日本のメーカーも、そんなドイツのクルマづくりの姿勢を見習い、基本に忠実に作ることで、品質を向上させることができたのだ、と父は言いました。

父はきっと、げこ太を通して、昔、日本の技術者たちが憧れ、追いつこうとした”ドイツのクルマ”を見ていたんだと思います。

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ポルシェのリアバンパーの強度

ぶつけたときはかなり凹んでいたリアバンパーが、なぜボコンと元に戻ったのか、これにはこーら氏も驚いていました。
詳しいことはわかりませんが、元々ポルシェは剛性が高いため、バンパーも強いのかな、と思っています。

ポルシェの剛性が高いのは、RRという構造上、フロントから衝突したときにエンジンが無くて衝撃を吸収できないため、安全上、剛性を高めているという話を聞きました。
そんな話を聞くと、ますますげこ太が愛しいです。

げこ太をぶつけてしまって凹んでいたわたしに、こーら氏は「海月の好きな言葉を思い出して」と言いました。
わたしの好きな言葉。
それは、村上春樹さんの小説「バースデイ・ガール」に出てくる言葉。
「バンパーはへこむためにある」
そういえば、あの小説の主人公は、ドイツ車に乗っていて、バンパーに2つばかりへこみがあるんだった。
へこむってことは、ポルシェじゃないのかな、と妙に納得。

痛い思いさせてごめんね、げこ太。

海月

海月(みづき)と申します。学生時代は休み時間に図書室で一人読書をしているようなキャラでしたが、物心ついた時からクルマが好きで、免許を取ってからずっと、改造したスポーツカーに乗っています。ラリーが大好きで、森の中で遠くからクルマのエンジン音が聞こえてくると幸せな気持ちになります。メカには詳しくないので、クルマの記事は感覚的な言葉が多くなると思います。

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