はじめに
わたしがげこ太(ポルシェ911カレラS)を購入する数年前に、父から「ポルシェ901のカタログを持っている」という話を聞いたことがありました。
そのときは、「ふーん、そうなんだ(901ってなんだろう?)」と思っていたのですが、911を購入したので、901のことも知りたくなり、父にカタログを見せてもらいました。
まずは、カタログの入っている封筒にびっくり。
「西独」「三和自動車株式会社」の言葉にきゅんきゅんします。
まだ「壁」があった頃なんですね。
901のカタログ
カタログの表紙です。
冊子ではなく、4つに折り畳んであるだけなので、開くとこんな感じです。
車体と同じくらいの大きさで、水平対向エンジンの写真が載っています。
こんなにエンジンが強調されたカタログは現代では珍しいと思います。
裏側は英語表記でした。
モーターショーで公開された901ですが、なんとプジョーが、その名称に異議を唱えます。
プジョーは、真ん中に「0」が入る3桁の名前を商標登録していたそうです。
確かに、プジョーは206や308など、真ん中に「0」が入っている名前を使っていますね。
程なく、901は911に名称を変更することになりました。
911のカタログ
その後に作られた911のカタログです。
こちらは冊子になっており、中を開くとやはり英語表記。
このポルシェは、今では「ナローポルシェ」と呼ばれています。
確かに、げこ太(997カレラS後期)と比べて、お尻が小さい。
フロントのトランクにスーツケースを詰め込んでいる様子がかわいい。
ステアリングの真ん中には、ちゃんとポルシェのエンブレムが。
5速MT。1速は左下なんですね。
レトロな街並みに似合います。
エンジンの仕組みが詳しく解説されています。
カタログの裏表紙は、スペック表記でした。
912のカタログ
さらに、912のカタログまで入っていました。
表紙です。
この写真だけでは、911と区別がつきません。
中を開いてみると、ドイツ語と英語とフランス語表記になっています。
こちらはまた別のカタログです。
中は英語表記。
エンジンや内装について詳しく説明されているようです。
トランクに荷物を詰めた写真は、911のカタログとそっくりです。
裏表紙のスペック表記です。
こちらはまた別のカタログ。
911と912をわかりやすく比較してあります。
やっと日本語表記のカタログに出会ってほっとしました。
こちらが912です。
水平対向4気筒、102馬力。
5速MTと4速MTがあるようです。
最高時速は185キロ。
そして911。
水平対向6気筒、148馬力。
5速MT。
最高時速は210キロ。
裏表紙は、911と912の違いが一目で比較できるようになっています。
どうやら912は、見た目はほぼ911と同じで、スペックが少し低くなっているようです。
911と912の価格
911と912の価格表もありました。
911は、¥4,350,000。
今では桁違いに値上がりしています。
912(4速)は、¥2,950,000。
300万切っています。驚き。
912(5速)は、¥3,100,000。
911に比べると100万以上安いです。
おまけ
古い紙のにおいがするカタログたちでしたが、わたしが一番気に入ったのは、911のキャッチコピーとして書かれた不思議な日本語でした。
うつくしく かつ空気力学に
あくまで忠実なスタイリングから
たくましく しかも時計のように
精巧なエンジンまで
すべてあたらしく それでいて
すべてポルシェそのものの
個性あふれるスポーツカー
と書いてあります。
日本語って難しいです。
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