はじめに
GC8のクラッチ交換&車検のため、1週間、GR86の競技車両をお借りしました。
今回は、わたし目線で、そのレビューを書きたいと思います。
ただし、今回お借りしたGR86は、競技車両のため、ノーマルではありません。
ノーマルの86には乗ったことがないため、比較対象は、いつもわたしが乗っているGC8や、げこ太(997カレラS後期)になります。

お借りしたのは、この車両。
色はガンメタ。
2代目の86です。
競技車両なので外装はきれいではありませんが、全く気になりません。
むしろ、大好きです(笑)
エンジンルーム

エンジンは、こんな感じ。
きれいなエンジンルームです。
低いですね。
素晴らしき水平対向!!
タイヤ

タイヤは、DUNLOP DIREZZA ZⅢ を履いています。
サイズは、215/45/17 です。
サーキット仕様ですね。
ハンドリングが良いのも頷けます。
ロールケージ

運転席のドアを開けて、クルマに乗ろうとして、ちょっとびっくり。
ロールケージが入っているのは分かっていましたが、シートの横にもしっかりとケージが入っています。
この日はスカートだったため、乗り込むのにかなり苦労しました。
バケットシート

シートは、もちろんフルバケです。
フルバケは運転しやすいのですが、わたしがGC8に入れているフルバケは、体型に合わせて細身になっているため、普通のサイズのフルバケだと、身体が動いてしまってうまく運転できません。
そこで、モコモコのコートを着て、身体とシートの間にクッションを入れて、身体を固定して乗りました。
冬で良かった。

ユニクロで購入したスヌーピーのクッションが少し潰れました。
ごめんね、スヌーピー。
運転席

さすが競技車両。
右のエアコンの吹き出し口も、カーナビも無いです。
そんなところも好きです。
インパネ

エンジンをかけると、インパネが明るくなります。
この明るさも調整できて便利でした。
真ん中がスピードメーターですが、その左隣は?
横Gセンサーだと聞きました。
見方がよくわかりませんでした・・・。
ウインカー

走りとは関係ないことですが、GR86のウインカーには、慣れませんでした。
調べてみたら、ワンタッチウインカーと言うそうです。
わたしが乗っている古いクルマたちは、ウインカーを出すときに、ウインカーのレバーを奥まで押してカチッと固定して、ウインカーを点滅させます。
そしてステアリングを回して、そのステアリングを元に戻すと、ウインカーのレバーもカチッと元に戻ってウインカーが消えます。
でも、GR86は、ウインカーのレバーを押しても、奥で固定されません。
戻ってきてしまいます。
それでもウインカーは点滅します。
ステアリングを戻すと、ウインカーは消えます。
どうやら、奥で固定されなくても、ウインカーが出る仕組みのようです。
しばらく使って気づいたのですが、
奥までレバーを押し込むと、ステアリングを回してから戻すまでウインカーは消えない。
奥まで押し込まずに軽くレバーを押すだけだと、ウインカーが3回点滅して消えます。
どうやら、車線変更用のようです。
スピードを出している時なら良いのですが、ゆっくり車線変更するときは、3回点滅では足りません。
5回は欲しいなと思いました。
なんとなく仕組みはわかりましたが、右左折用と車線変更用の力加減が、慣れないと難しい。
車線変更しようとして、軽く押したつもりが奥まで押してしまい、車線変更後もウインカーが消えないという現象が頻繁に発生しました。
ウインカーが消えない時は、レバーを反対側に押すと消えるのですが、押しすぎると今度は反対側にウインカーを出してしまう。
わたしが不器用なだけだと思いますが、最後まで慣れませんでした。
クラッチ

クラッチ操作も、最後まで慣れなかったことのひとつです。
クラッチのミートポイントが分かってきたらうまく繋げるようになるのかな?と思っていましたが、最後まできれいに繋ぐことはできませんでした。
わたしがマニュアル車を運転する時は、いつも、左足を少しずつ上げていって、回転数が落ちたところでアクセルを開けるという繋ぎ方をしているのですが、GR86でそれをやると、簡単にエンストしてしまいます。
アクセルの踏み方が足りないのかな?と思って強めにアクセルを踏むと、踏み過ぎてしまって空ぶかししてしまう、、
難しかったです。
ちなみに、お店の人には「オグラクラッチ入ってるよ」と言われました。
重さはあまり感じなかったのですが、ノーマルよりは繋ぎにくかったのかも?
アクセルレスポンス

アクセルを踏み込んだ時のレスポンスは、とっても良かったです!
まさに、打てば響く感じ。
頭の回転の速い人と会話をしているような感覚でした。
ただ、トルクは、GC8や997と比べて全然無かったです。
エンジンを高回転まで回すと、とても伸びやかに気持ちよく回るのですが、低回転ではあまり楽しめなかったので、無駄に回したくなりました。
ストップ アンド ゴーが多い街乗りでは、ちょっと消化不良かも。
エンジンを回した時の音も、水平対向の良い音がしました。
ただ、いつもわたしが乗っているクルマ(GC8と997)は、どちらもマフラーが交換してあって大きな音が出るため、「静かなクルマだな」というのが正直な感想でした。
足回り

この写真のショックアブソーバーと全く同じものではないそうですが、オーリンズのショックが入っているそうです。
前述のタイヤと、このショックのおかげでハンドリングが良く、走っていて楽しい!と思いました。
ステアリングを握っているとわくわくして、コーナーがあると、ついアクセルを踏んでしまう、そんなクルマでした。
ブレーキ

ブレーキも、サーキット用に交換してあると思いますが、よく効くので安心感があります。
といっても、街乗りしかしていないので、サーキットでガツンと踏んでみないと真の実力はわかりませんが。。
競技車両のブレーキは、キーキー音が出るのが難点ですね。
結論

初めは、ちょっと運転怖いかな?と思って乗っていましたが、1週間乗ってみて、ちょっとこれ欲しい、サーキット走りたい!というのが、素直な感想です。
借り物のクルマで、アクセルもブレーキも思いっきり踏み込めなかったので少し心残りではありますが、運転していてとても楽しいクルマでした!
おまけ。
運転駅に座って、隣を見ると、ナビ席の足元にこんなものがありました。

なんだろう?と思ってお店の方に聞いてみると、「消火器」とのこと。
ホースが繋がっているのは、万が一の時にエンジンに直接噴射するためだそうです。
さすが競技車両!
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