愛知県長久手市にある「トヨタ博物館」。
公式ホームページにはこんな説明が載っています。
以下引用。
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トヨタ博物館は、世界の自動車とクルマ文化の歴史をご紹介する博物館です。トヨタ自動車創立50周年記念事業のひとつとして1989年4月に設立いたしました。
「クルマ館」では19世紀末のガソリン自動車誕生から現代までの自動車の歴史を日米欧の代表的な車両約140台で一望いただけます。移動の自由を象徴する「乗用車」を軸に体系的に展示構成し、ほとんど全ての車両は走行可能な「動態保存」としています。
「文化館」の「クルマ文化資料室」では「移動は文化」をテーマに、ポスターや自動車玩具、カーマスコットなど自動車にまつわる文化資料、約4000点を展示しています。約800点のミニチュアカーを時間軸として、人々が織りなした多様なクルマ文化に浸っていただけます。
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引用終わり。
「文化館」はリニューアル工事中で閉鎖していたため、「クルマ館」を見学してきました。
まず、入り口を入ってすぐの場所に展示してあるのは、トヨダAA型。
「トヨタ」ではなく、「トヨダ」なんですね。
このクルマが作られてから80年以上経っています。
80年間、どんな景色を見てきたのでしょうか。
そして、今の日本は、この子の目にはどんなふうに見えているのでしょうか。
「創造限りなく」の言葉が、心にじーんときました。
あ、でも、この子はレプリカでした(笑)
AA型の後ろにまわると、壁にこんな絵が描かれていました。
汽車とAA型が並走しています。
そういえば、トヨタ自動車をモデルにした「リーダーズ」というドラマで、AA型と汽車が競走するシーンが出てきました。
現代では信号が多いので無理ですが、当時はこんな競走ができたのかもしれません。
1階の展示室で目をひいたのは、このクルマ、ポルシェ356です。
カルマンギアみたいで丸っこくてかわいいです。
「『トップガン』に出てきたやつだよ」と、こーら氏。
そういえばそうでした。
こんなクルマが出てきたら、映画のストーリー展開や俳優さんよりも、クルマに釘付けです。
ポルシェ356の隣にあったのが、メルセデスベンツ300SLクーペです。
なんか見覚えがあるな、と思っていたら、実家にありました。
父のコレクションの一つです。
もちろん、ミニカーです(笑)
ミニカーと言っても、けっこう大きくて重たくて精巧な作りのミニカーだった記憶があります。
船の舵みたいなフロントの大きいベンツマーク。
そしてこの形の、まさにカモメさんみたいなガルウィング、好きです。
空も飛べるはず。
次に、ポルシェ博士が作ったクルマです。
真っ黒でかわいいビートル!?
これは、ヒトラーの「国民車プロジェクト」により、ポルシェ博士が作ったクルマです。
見た瞬間に「ビートルだ!」と思ったのですが、ビートルという名前はアメリカでの愛称で、このクルマは「KdFワーゲン」と言うそうです。
初期のKdFワーゲンは、第二次世界大戦の影響で軍事車両の製造が優先されたため、わずか630台しか製造されず、このクルマは希少な現存車だそうです。
赤と黒のカラーリングが印象的なこのクルマは、メルセデスベンツ500Kです。
アニメのルパン三世が乗っているクルマですね。
横についているタイヤをよく見ると・・・
なんと、サイドミラーをベルトで留めているんです。
とってもお洒落!
このタイヤはスペアタイヤでしょうか?
もしパンクをしてスペアタイヤを使うことになったら、ミラーはどうなるの?
でも、そんな疑問もどうでもよくなるくらい、素敵です(笑)
ここで、古いクルマたちについていた、かわいいエンブレムを紹介します。
昔のクルマは、エンブレムも個性的で面白いです。
AA型についているエンブレムは、漢字で「豊田」だと思われます。
キャデラックについているかわいい鳥の絵はヒヨコでしょうか?
他にもたくさん写真を撮ったので、少し載せます。
まさに黎明期。
今では無くなってしまったメーカーのクルマたちも、当時の栄光を物語るようにピカピカに磨き上げられ、誇らしげに展示されていました。
載せきれないほどたくさんのクルマたちが展示されていましたが、クルマ以外にも、当時のポスターなどもありました。
この2枚のポスターが印象に残りました。
左のポスターの悪魔の囁き?が魅力的です。
続いて、2階の展示場へ。
まずは、かわいい2台。
フィアット500とスバル360です。
そういえばルパンはフィアット500にも乗っていた気がします。
お洒落ですね。
スバル360テントウムシは、ミニカー持ってます。
一筆書きみたいなスバルマークがかわいいです。
「トヨタ博物館」ということで、お立ち台に飾られているのは、トヨタの2000GTとスポーツ800(ヨタハチ)です。
2000GTは、昔のクレヨンしんちゃんの映画で使われていた気がします。
乗ってみたい2台です。
鮮やかなレッドが目を惹くポルシェ911、げこ太(997カレラS後期)のご先祖様です。
今でも街でよく見かける空冷911なので、なんだか新しいクルマのように見えますが、1967年式です。
普遍的な良さがありますね。
古いクルマばかりではありません。
トヨタが誇るスーパーカー、レクサスLFAです。
やはりダントツの人気で、周りには人だかりが出来ており、写真を撮るのが難しかったです。
最後に、展示室以外のところも紹介します。
お土産売り場や、遊べるスペースも少しありました。
以上で、トヨタ博物館についての記事を終わりたいと思います。
子供も大人も楽しめる、いや、むしろ大人が楽しめる博物館。
何度行っても楽しい場所です。
閉館時間になり、駐車場に戻ったら、げこ太をじーっと見つめる子供たちの姿がありました。
ちょっとだけ、博物館に展示されている気分になったげこ太でした。ゲコゲコ。
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